CHAPTER 05
業務別ユースケース集
すぐに業務で試せる具体例を、3 つのカテゴリに分けて紹介します。プロンプト例はそのままコピーして、太字部分をご自身の状況に置き換えて使ってください。
A. エンジニア向け
A-1. コードレビューの観点出し
レビュー前に Claude に観点を洗い出させ、レビュアーが見落としを減らすための事前準備に。
プロンプト例
あなたはシニアバックエンドエンジニアです。
次のコードを 【言語:Python 3.11 / Django 5】 で動かす前提でレビューしてください。
観点:1) バグの可能性、2) パフォーマンス、3) 可読性・命名、4) セキュリティ。
それぞれ箇条書きで、行番号と理由を必ず併記してください。
【ここに対象コードを貼り付け】
A-2. エラーログの原因切り分け
長大なスタックトレースから「次に確認すべきこと」を引き出す。
プロンプト例
次のエラーログから、考えられる原因を可能性の高い順に 3 つ挙げ、
それぞれに対する切り分け手順(コマンドや確認場所)を 2〜3 行で書いてください。
環境:【OS / ランタイム / 主要ライブラリのバージョン】
【ここにログを貼り付け】
A-3. テストケースの洗い出し
仕様書からテスト観点を引き出してテストコードの設計をスピードアップ。
プロンプト例
以下の機能仕様について、ユニットテストの観点を表で出してください。
列:「観点」「入力例」「期待される結果」「優先度(高/中/低)」。
正常系・異常系・境界値・例外系を網羅すること。
【ここに機能仕様を貼り付け】
B. PM・SE 向け
B-1. 議事録の整形と Action Item 抽出
録音した議事の文字起こしや、走り書きのメモから、配布可能な議事録に整える。
プロンプト例
添付の議事メモから、社外配布用の議事録を作成してください。
構成:
1) 会議概要(日時/場所/参加者/目的)
2) 議論サマリ(5 行以内)
3) 決定事項(箇条書き)
4) Action Item(担当者・期限を必ず明記。担当不明は「未定」と書く)
5) 次回確認事項
トーンは丁寧体、長さは A4 1 枚以内でお願いします。
B-2. 要件定義のたたき台
顧客との会話メモから、最初の要件定義書ドラフトを生成する。
プロンプト例
あなたは経験 10 年の SE です。
以下のヒアリング内容から、要件定義書のたたき台を作成してください。
構成:
- 背景/目的
- スコープ(含む/含まない)
- 機能要件(番号付き)
- 非機能要件(性能・可用性・セキュリティ)
- 制約・前提
- 未確定事項(顧客に追加で確認すべきこと)
不明な点は推測せず、必ず「未確定事項」に書き出してください。
【ここにヒアリング内容を貼り付け】
B-3. 提案書ドラフト
過去事例や会社情報を踏まえて、新規提案のドラフトを生成。Projects 機能と相性が良い。
プロンプト例
次の条件で、A 社向けの提案書ドラフト(PowerPoint 用の骨子)を作ってください。
- 顧客課題:【既存業務の○○が属人化、年間△△時間の工数】
- 提案ソリューション:【AI 活用による××自動化】
- 期待効果:定量・定性の両面で
- スライド構成は 8 枚以内、各スライドのタイトルと話す要点を箇条書きで。
- 結論先出しのストーリーで、CFO が読むことを想定。
C. 非技術部門向け
C-1. メール文面の作成
取引先への難しい連絡を、丁寧で過不足のない文面に整える。
プロンプト例
取引先の B 社(重要顧客)に、当社製品の価格改定(5% 値上げ)を伝えるメールを書いてください。
- 改定実施日:【2026/07/01】
- 背景:原材料費の上昇
- お願い:本件の社内検討と、6 月末までのご回答
- トーン:誠実・丁寧、過度な謝罪は不要
- 件名・宛名・本文・署名(私は営業部の佐藤)まで含めて、400 字以内で。
C-2. 英文の翻訳・推敲
日本語の文書を、海外取引先向けの自然な英語に翻訳・推敲する。
プロンプト例
次の日本語の文章を、海外の取引先(米国)に送るメール用にビジネス英語に翻訳してください。
- トーン:プロフェッショナル、過度に砕けない
- 件名も提案してください
- 直訳ではなく、英語で自然な表現にしてOK
- 訳に迷う固有名詞は原語のまま残してください
【ここに日本語の本文を貼り付け】
C-3. 長文資料の要約
会議前に分厚い資料を読み込めない時、重要な点を 3 分でつかむ。
プロンプト例
添付の PDF(30 ページ)を、明日の役員会議用に要約してください。
- 冒頭に「3 行サマリ」
- 続けて重要ポイント 5 つを 1 行ずつ
- 議論になりそうな論点を 3 つ
- 最後に「読んだ人がこの後すべきこと」を 1 行
全体で A4 半分以内に収めてください。
C-4. 表データの整理
バラバラの表記が混じったリストを、揃った表に整形する。
プロンプト例
以下の名簿は表記がバラバラです(敬称あり/なし、漢字/カナ、空欄混在)。
次のルールで整形した表を Markdown で出してください。
- 列:氏名(漢字)/フリガナ/所属/メール
- 敬称は外す、姓と名の間は半角スペース、フリガナは全角カナ
- 空欄は「-」と表記
- 元の入力順を保ってください
【ここに元データを貼り付け】
注意
上記の例で実データを使う際は、必ず第 6 章の取扱いルールに従ってください。顧客個人情報や非公開の財務情報をそのまま貼り付けてはいけません。
この章のまとめ
- プロンプトはコピーして、太字の プレースホルダ 部分を自分の状況に書き換えるだけで使える。
- 「構成」「観点」「トーン」「長さ」を具体的に指定するのが共通のコツ。
- 毎回使うものは Projects・カスタム指示に逃がして、本文を短く保つ。